先日、ITパスポート試験に合格することができました。今回は、勉強を始めたきっかけから、実際の試験当日の様子、そしてこれから目指したい資格まで、体験談として大まかにまとめておきたいと思います。
勉強を始めたきっかけ
そもそもの始まりは、仕事の中でAIやITに関する知識が求められる場面が増えてきたことでした。
当時の私は、設計関連の仕事をしていたという事もあり、直接的ではないものの、間接的にAIやITの知識を求められることが多くなっていきました。
それに加えて、少し前の記事でも触れましたが、AIについて調べていくうちに、体系的な基礎知識も必要だと感じるようになりました。
こういったことが合わさり、「何かAIやIT系の資格をとった方が自分にとってプラスになる」と感じ、勉強をスタートさせました。
とはいえ、IT関連の資格には様々な種類があり、正直なところ、何から手をつければよいのか分かりませんでした。
難易度の高い資格からいきなり挑戦するのも現実的ではないと考え、まずは基礎の基礎として、比較的取り組みやすいとされているITパスポートから始めることにしたのです。
実際に勉強を始めて受けた印象
勉強を始めてまず驚いたのは、参考書を開いた瞬間に感じた焦りでした。
ネット上では「ITパスポートは簡単な試験」という声をよく見かけていたので、正直なところ少し油断していた部分がありました。
ところが実際にページをめくってみると、見たことのない専門用語がずらりと並んでおり、最初の数ページで本気で焦りました。
経営戦略、財務、法務、ネットワーク、セキュリティなど、扱う分野が非常に幅広く、IT分野に限らず経営や会計の知識まで問われることに驚きました。
「簡単な試験」という前情報とのギャップに、序盤はかなり苦戦したというのが正直な感想です。
ただ、勉強を進めるうちに、一つひとつの用語や概念が少しずつつながっていく感覚があり、最初の焦りは徐々に落ち着いていきました。
金澤なつきネットでは
「二週間くらいで合格した」
とか、
「50時間〜60時間で合格した」
みたいなレビューがかなりありますけど、あれはどうなんですか?



国村個人の意見ですが、
・AIやITが滅茶苦茶得意
・実務経験あり
・他のIT資格に合格して試験慣れしている
・要領が良くて勉強がめっちゃ得意
・元情報系の学校出身
といった方でない限り、確実に合格するのは非常に困難だと思いました。
試験範囲が広くて、見慣れない単語だらけなので、初心者の方は大変苦戦してもおかしくないと印象です。



なるほど‥ちなみに国村さんは合格までどのくらい時間がかかったんですか?



きっちり時間を測ったわけではないので、概算になりますが
・ 勉強期間 5ヶ月
(勉強の習慣をつけるのに時間がかかったから)
・ 総合勉強時間 約120時間くらい
だったと思います。
ただ、これも人によって全然違うと思いますので、あくまでも参考程度にしていただければと思います。
使った参考書とサイト
実際に使用した教材は、以下の3冊です。
– 富士通ラーニングメディア 他1名『令和8-9年度版 ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集(よくわかるマスター)』
非常に内容が充実していますが、文字メインかつ、内容が初心者向けではないので、ある程度勉強を進めた上級者向けだと感じる参考書です。しかし、CTB体験プログラムがついていたり、過去問を含めた問題が非常に充実しており、持っておいて損はないと感じます。
– 滝澤ななみ『2026年度版 勝者のITパスポート! いちばん使いやすいテキスト&問題集(勝者シリーズ)』(TAC出版)
一番メインで使っていました。参考書と問題集が連動しており、インプットとアウトプットを同時にしやすいのが良かったです。解説もイラスト中心で、挫折することがなかったです。
– 『かんたん合格ITパスポート過去問題集 令和8年度秋期』(全文PDF・単語帳&過去問アプリ付き)
非常に解説が丁寧で読みやすいと感じた過去問題集です。私はこれで基礎固めをしました。新シラバスの用語についても、まとめてくれているので、非常に試験対策として優秀な一冊だと思います。
参考書によって解説の切り口や図解の分かりやすさが異なるため、一冊だけに絞らず、複数冊を併用したことで、理解が深まった部分が多かったように思います。特に、フルカラーで図解が多いテキストは、専門用語のイメージをつかむのに役立ちました。
この3冊をベースにインプットを行い、過去問については「ITパスポート過去問道場」というサイトを活用し、過去10年分をひたすら解きました。



勿論、上記以外の参考書でも、素晴らしいものはたくさんあると思います。
実際に書店に足を運び、自分に合った参考書を選ぶのが一番良いと思います。



けど正直参考書は多すぎて何を選べば良いかわからない‥



私もそれは滅茶苦茶悩みました。
ただ、3冊の参考書を使って感じたこととして、
・ 何回か反復すれば、よほど自分に合っていない参考書でない限り身につく
ということです。
どの参考書を選ぶかも大切だと思いますが、それよりも
・ 参考書の内容をどれだけ身につけられるか
の方が試験で合格点を取るためには重要になると思います。
当日の試験体験談
試験当日は、CBT方式での受験でした。
CBTの操作自体は、3年ほど前に第二種陸上特殊無線技士を受験して以来だったため、少し緊張しましたが、実際に操作してみると特に問題なく進めることができました。
試験会場には、私を含めて5人程度しか受験者がおらず、思っていたよりも静かな雰囲気でした。
印象に残っているのは、私の近くの受験者が
「身分証と受験票を忘れたかもしれない!」
とパニックになっていた場面です。結果的には持参していたようで無事に受験できていましたが、この様子を見て、当日の持ち物確認がいかに重要かをあらためて実感しました。
これから受験される方は、前日の内に持ち物を確認しておくことを強くおすすめします。



CTBに関しては、特別難しい操作はないので、普段パソコンを触っている方なら心配する必要はないと思います。
ただ、当日に忘れ物をして、受験できなくなったら時間とお金が滅茶苦茶勿体無いですので、そこだけは本当に注意が必要です。



そうだよね‥確認するに越したことはないよね。
おすすめの勉強方法


ここからは、実際に勉強してみて感じた、効果的だと感じた勉強方法についてお伝えします。
まず、インプットとアウトプットの比率です。
インプット(参考書を読む)ばかりに時間をかけると、いざ問題を解こうとしたときに全く解けないという状態になりがちです。
逆に、アウトプット(過去問演習)ばかりに偏ると、知識が断片的なままで定着しにくいと感じました。私の体感では、インプット3割・アウトプット7割くらいの比率が、ちょうど良いバランスだったように思います。
過去問については、最初から自力で解こうとすると、あまりの分からなさに心が折れてしまう可能性があります。
そのため、最初の3〜5年分程度は、解答を見ながら
「解き方そのものを覚えるインプット教材」
として使うことをおすすめします。時間を計って本番のように解くのは、その3〜5年分の内容が9割以上、自信を持って解けるようになってからで十分だと思います。
また、実際に受験してみて感じたのは、参考書には載っていない用語が一定数出題されるということです。ITパスポートはシラバスが定期的に改定されており、新しいシラバスに基づいた用語が出題される傾向があるようです。試験前には、最新のシラバス改定情報を確認しておくことをおすすめします。
最後に、ITパスポートの採点方式についても触れておきます。この試験は、単純な「1問1点」の配点ではなく、IRT(項目応答理論)という特殊な方式で採点されています。
そのため、当日まったく分からない用語が出てきても、そこで諦める必要はありません。実際、私自身も体感として3割程度は全く分からない問題がありましたが、総合得点は78%でした。万が一分からない問題があっても、最後まで諦めずに解き進めることが大切だと感じています。





上の画像は、実際の国村の得点です。当日は、わからない問題が多すぎて不合格だと思いましたが、予想よりもはるかに得点率が良かったです。
そのため、できない問題が多くても、とりあえずマークして試験放棄しないことが重要だと思います。
続けて勉強したい資格
今回ITパスポートに合格したことで、IT分野の基礎的な土台は、ある程度身についたのではないかと感じています。
ただ、これで満足するつもりはなく、今後も引き続き、以下の資格取得を目指していきたいと考えています。
– 情報セキュリティマネジメント試験
– 生成AIパスポート
– G検定
– 基本情報技術者試験
いずれも、これまで取り組んできたAIやIT分野への関心の延長線上にある資格です。
一つずつ着実に、無理のないペースで挑戦していきたいと思います。
次にどれの資格に合格できたら、またこうして体験談としてまとめられればと思っています。







