受験を考えたきっかけ
これまでの記事で、危険物取扱者や消防設備士乙種6類の合格体験談をお伝えしてきました。今回は、その流れの中で受験した、第二種陸上特殊無線技師の体験談をまとめておきたいと思います。
きっかけは、消防設備士乙種6類を取得した後、
国村斉歩受験するかどうかは未定だけど‥
とりあえず甲種消防設備士の受験資格をゲットしたいな‥
と考えたことでした。
第二種陸上特殊無線技師は、それほど難易度が高くないと聞いていたことに加えて、大学時代に通信系の勉強をしていたこともあり、受験を決意しました。
勉強して感じたこと


第二種陸上特殊無線技師の試験は、2026年現在、以下の構成になっています。
– 無線工学:12問(60点満点)
– 電波法規:12問(60点満点)
– 合計:24問(120点満点)、試験時間60分
出題形式は四肢択一式で、無線工学・電波法規の各科目とも8問以上の正解が合格に必要です。
無線に関する内容は、これまで勉強したことがありませんでしたが、実際に学習を進めてみると、特に難解な内容はなく、初心者でも取り組みやすい印象を受けました。
必須ではありませんが、高校1年程度の物理基礎、高校1〜2年程度の基礎的な数学の記憶が残っている方であれば、さらに学習が楽になると感じます。
計算問題も出題されますが、難解な計算は出てこないため、参考書に載っている公式をある程度使いこなせれば十分対応できます。数学や物理が苦手な方でも、そこまで苦労せずに学習を進められると思います。



私自身、そこまで数学や物理が得意な方ではなかったので、少し身構えていましたが、いざ勉強をはじめてみると基礎的な問題がほとんどで拍子抜けした覚えがあります。



正直言うと、この試験は無線技士の中でも入門者向けの試験だと思う。
電気回路の問題やデジベル計算といった少し専門的な内容も出るが、複雑な問題は登場しない。
過去問を理解して解ける様になることが合格の近道だろう。
使用した参考書
実際に使用した教材は、以下の2冊です。
– ①『やさしく学ぶ 第二級陸上特殊無線技士試験』(改訂2版) 第二種陸上特殊無線技士の試験範囲について網羅的に解説している参考書です。非常に解説が丁寧で、数学や物理が苦手な方でも問題なく取り組めると思います。ただし、掲載されている問題数が少なめなので、自信がある方以外は②を使用することをお勧めします。
– ②『第二級陸上特殊無線技士試験問題集(合格精選240題)』 第二級陸上特殊無線技士の頻出問題が分野ごとにコンパクトにまとめられています。解説が非常に丁寧で読みやすく、①の内容をアウトプットして定着させるのに非常に適しています。
①でインプットを行い、②でアウトプットを行うという使い方をしました。
この2冊の内容を8割以上理解できれば、確実に合格できると思います。
もしどうしても不安が残る方は、『特殊無線技士問題・解答集 2024年版:第二級陸上/第三級陸上/第一級海上/第二級海上/航空の特殊無線技士5資格に対応』等を併用しても良いかもしれませんが、基本的には①と②だけで十分だと感じています。



過去に無線系の内容を学習したことがある方で、自信がある場合は、①だけを使用して
「自分の苦手分野だけ、②で補強する」
といったやり方もアリかもしれません。



奇抜な問題が出題される試験ではないから、ある程度無線工学系の知識がある方は一定のインプットだけで合格できると思う。
本番の試験の体験談
試験当日は、とあるパソコン教室のCBT会場で受験しました。会場には私を含めて3人程度しかおらず、かなり閑散とした雰囲気でした。
会場には試験開始の15分前に到着しましたが、会場側の都合で直前まで入室できず、しばらく外で待つことになりました。
CBT形式の試験を受けるのは今回が初めてで、内心かなり不安がありましたが、実際に始めてみると特に問題なく進めることができました。参考書に載っていた類題が多く出題されていたため、大きく戸惑うこともなく、試験を終えることができました。



当たり前に聞こえるかもしれませんが、試験に必要な身分証明書(運転免許書など)を忘れると受験が出来ません。
うっかりして忘れてしまうことが無いよう、試験会場に行く前に確認しておくと良いと思います。
おすすめの勉強法
勉強法の基本的な考え方は、これまでの危険物取扱者や消防設備士乙種6類のときと大きくは変わりません。
インプットに偏りすぎると、いざ問題を解こうとしたときに手が動かなくなりがちです。逆にアウトプットに偏りすぎると、知識が断片的なまま定着しにくくなります。体感としては、インプット3割・アウトプット7割くらいの比率が、ちょうど良いと感じています。
問題集を解くときは、1周目からいきなり自力で解こうとすると挫折しやすいため、まずは解答を見ながら「解き方を覚える」使い方をするのがおすすめです。参考書に載っている問題が9割以上、安定して解けるようになれば、合格ラインには十分届くはずです。
何度見ても覚えにくいと感じる用語や数値は、ノートにまとめておくと直前の見直しに役立ちます。
ちなみに、この試験は特別に覚えにくい用語や難解な内容はほとんどなく、計算問題の出題割合が比較的多い印象でした。
参考書に載っている公式を使いこなせるよう、繰り返し練習しておくことをおすすめします。



応用力よりも基礎の定着が確認される試験だと思うから、問題を解く型を定着させることが出来ればそれだけで一気に合格に近づく。
参考書や問題集に記載されている問題の解き方を正確に再現できるように訓練することがオススメだろう。



まさに仰る通りです。
参考書や問題集に載っている問題と同じ〜非常に似ている問題が多いので、型を定着させることがそのまま得点力に繋がります。
個人差はあると思いますが、30時間〜40時間程度あれば確実に合格ラインを突破できると思いました。
簡単な割に教養にもつながるのでおすすめ
第二種陸上特殊無線技師は、CBT試験のため受験日程を調整しやすく、無線に関する基礎知識も身につけられる資格です。
それに加えて、甲種消防設備士の受験資格につながりますし、この資格をとった話をすると



無線技士で思い出したんじゃが、実は隣町の無線局があるじゃろ?
何十年も前になるが、仕事でそこに関わったことがあってな‥。



実は、趣味でドローンを飛ばすことがあるんだ。
その時に俺も無線技士の資格を受けに行ったぞ!
の様に、ちょっとした話のネタに繋がったりと取得しておくメリットは多いと感じています。
難易度がそれほど高くない割に、得られるものが多い資格だと思います。
機会があれば、今後は第一級陸上特殊無線技士や、第一級海上特殊無線技士の資格にも挑戦してみたいと考えています。



この資格は、初めて資格試験の勉強を始める方にも非常にオススできます。
直接無線を使わない方でも、取得して決して損は無いと思いますので、興味のある方は受験を考えてみてはどうでしょうか。







