笑うせぇるすまんを見ようとした訳
数日前に実家に帰った際、久しぶりにテレビでアニメを見ようと思い立ちました。
何を見ようか迷っていたのですが、ふと頭に浮かんだのが「笑うせぇるすまん」でした。
タイトルと、主人公の独特なビジュアルだけは、昔から何となく知っていました。ただ、実際にどのようなストーリーなのかは、これまでほとんど知らないままでした。
せっかくの機会だからと、この作品をあらためて見てみることにしました。
視聴を決めたもう一つの理由は、1話あたりの時間が短く、気軽に見られそうだと感じたことです。実家でのんびりした時間に、区切りよく見られるアニメというのは、思っていた以上にちょうど良い選択でした。
見始めて感じたこと
見始めた最初のうちは、正直なところ、少し陰鬱な雰囲気の作品だと感じていました。明るいコメディとは違い、どこか薄暗く、後味が重たいストーリーが続いていたからです。
ただ、話数を重ねるうちに、主人公・喪黒福造の言動に、次第に引き込まれていく自分がいました。独特な話し方や、依頼人との駆け引きの立ち回りが、この作品の面白さを支えているのだと感じるようになりました。
また、見ていくうちに、この作品の舞台がバブル期前後の日本であることが伝わってきました。今では見られなくなった、当時ならではの生活スタイルや価値観が、良くも悪くも描かれており、一種のタイムカプセルのような感覚で楽しむことができました。
平山つばし今では考えられないような昭和の生活スタイルが見えるのも魅力かもね‥
特に、アニメ内で描かれている飲み会や働き方のスタイルは今の水準と全然違っててびっくりする人もいるかも。



そうだと思います。
現在の基準で考えると
「コンプライアンス違反」
で明らかにアウトな内容も多くありますが、普段は感じられない昭和を体験できるのは魅力だと思います。
私の上司・先輩・両親世代の方が話していた昔話の内容を、思わず思い出したくらいです。
この作品特有の構成の魅力


見進めていくうちに、この作品ならではの「型」があることに気づきました。
依頼人が抱える悩みや欲望に、喪黒福造がそっと近づき、望みを叶えるような手助けをする。しかし、その裏には必ず何らかの代償が潜んでおり、物語の終盤で、依頼人はその代償を思い知らされることになる。この一連の流れが、毎話ほぼ共通して繰り返されています。
この「型」が分かっていても、話ごとに依頼人の背景や欲望の種類が異なるため、飽きることなく見進められました。
むしろ、「今回はどんな結末が待っているのだろう?」という緊張感が、話数を重ねるごとに癖になっていく感覚がありました。単調に思える構成が、逆にこの作品らしい味になっているように感じます。



展開はパターンがあっても、話のあらすじが違うから新鮮に感じられるのはすごいと思う‥
毎度、喪黒さんがいつ「ドーン!」と言うのかちょっと楽しみになっちゃう。



喪黒さんの定番決め台詞の「ドーン!」も毎回微妙に違うので、飽きないのが良いですね。
印象に残っているストーリー
数あるエピソードの中でも、いくつか特に印象に残っている話があります。
「48話 老顔若体」や「78話 すりかわった手帳」のように、依頼人側に明らかな落ち度があると感じられるストーリーがある一方で、「102話 男運」や「SP12話 待つ女」のように、正直なところ「これは喪黒さんのやりすぎなのでは」と感じてしまうようなストーリーもありました。
また、「74話 森の生活」や「77話 ホームレスのすすめ」のように、昭和当時の価値観では明確なバッドエンドとして描かれていても、令和の今の感覚で見返すと、「必ずしもそうとは言い切れないのでは?」と考えさせられるストーリーもありました。時代背景によって、幸せや成功の基準が変わっていくことを、あらためて実感させられた回でした。
一方で、「SP14話 大恋愛」のような一部の例外を除くと、後味がすっきりするような話は少なく、見終わった後に何とも言えない感情が残るストーリーが大半でした。
すっきりとした結末を求めている方には、あまりおすすめできないかもしれません。しかし、ブラックジョークや、人間の生々しい嫌な部分が描かれることに抵抗がない方には、非常におすすめできる作品だと感じています。



話のストーリーが単純な勧善懲悪モノになってないのが良いのかも。
喪黒さんの不気味さと相まって、視聴者に考える余韻を与えてくれてると思っちゃった。



私も同じことを感じていました。
そういった要素と合わせて、人の嫌な部分のリアリティさが、
「作品を通じて読者に考えを間接的に提示するスパイス」
になっていると個人的には思います。
意外と人生教訓になる
「笑うせぇるすまん」は、ブラックなテーマを扱うことが多く、一般的なアニメ作品とは、かなり雰囲気の異なる異質な作品だと思います。
ただ、実際に見進めていくと、単なるブラックコメディというだけではないことに気づかされます。人の弱さや、欲望とのつき合い方、運の気まぐれさといったものが、喪黒福造という魅力的な主人公を通して、丁寧に描かれているように感じました。
コメディのような見た目をしていながら、実際には人生についての教訓を含んだ作品なのではないか。そんなふうに感じながら見終えました。
昔から名前だけは知っていた作品でしたが、今回あらためて向き合ってみて、想像していた以上に考えさせられる作品だったと思います。



私としては、試聴して非常に大満足できました。
もしAmazonプライムやネットフリックスなどの登録をされている方で、興味がある人は一度ご覧になってみてはどうでしょうか。



今なら、期間限定で一部の話が公開されているよ‥!
そこを見て見るのも良いかも‥!



