第1章 はじめに
実を言うと、私の趣味の一つに、山でのハイキングがあります。
そうして山を歩いていると、森の中でふと、様々なキノコに出会うことがあります。
今回は、ここ最近の山歩きの中で実際に出会ったキノコたちを、いくつかご紹介してみたいと思います。
国村斉歩撮影時期は、2026年9月末〜10月上旬ごろです。
標高1000メートルくらいの場所で見つけています。
第2章 食用のキノコたち
まずは、食用とされているキノコたちです。


カクミノシメジは、傷つくと黒く変色する性質があるため、あまり広くは利用されていない食用キノコです。マツ系の針葉樹林や雑木林で見られます。味は美味とされています。


ハンノキイグチは、ハンノキ系の樹木の周辺で見つかるキノコです。きのこ狩りでよく知られるマツ系やブナ系の林では見られないため、出会えると少し得をした気分になります。


ナラタケは、広葉樹の朽木でよく見かけるキノコです。食用ですが、加熱が必須で、食べ過ぎるとお腹を下すこともあるため、量には気をつけたいところです。味噌汁やすいとんの具材としてよく利用されます。




アカヤマドリは、雑木林でよく見られる大型のキノコで、美味として知られています。虫がつきやすいため、食べる際は塩水に浸けて虫出しをする一手間が必要です。


コガネヤマドリは、黄金色に輝くブナ系(コナラ・シイ・カシなど)の林でよく見られるキノコです。美味とされていますが、虫がつきやすいため、幼菌のうちに採るのが向いています。図鑑によっては食毒不明と記載されている場合もあるため、注意が必要です。


タマゴタケは、シイ・カシ・ブナ・ミズナラを中心とした広葉樹や雑木林で見られます。見た目のインパクトは毒キノコさながらですが、非常に美味な食用キノコです。よく知られる猛毒キノコ、ベニテングタケに似ているため、見分けには注意が必要です。


アカハツは、アカマツやクロマツの林で見られ、傷つけると赤く変色します。味噌汁やお吸い物、和え物などによく使われます。


コムラサキシメジは、市街地や畑、竹林など、人の生活圏に近い場所で見つかりやすいキノコです。私自身も、人がよく通る林道の周辺で見つけました。食用ですが、生食すると中毒を起こすため、必ず加熱してから食べる必要があります。


ノボリリュウタケは、広葉樹・針葉樹を問わず幅広く発生します。見た目は少し不気味ですが、加熱すれば食べられます(生食は中毒のおそれがあるため厳禁です)。汁物や揚げ物、煮込みなどに利用されます。


フサクギタケは、マツ系の林に生えるキノコで、写真では分かりにくいのですが、産毛のようなものに覆われています。通常のクギタケに似ており、食用ですが、採れる量はあまり多くありません。


ホコリタケは、広葉樹・針葉樹・雑木林から道路周辺まで、非常に幅広い環境で見られます。似たキノコが多いものの、食用のものは中身が白いため、比較的見分けがつきやすいです。成熟が進むと、押すと胞子を噴き出すこともあります。撮影したホコリタケは晩年の固体でした。


シロヌメリカラカサタケは、広葉樹や針葉樹の林内で見られます。毒性はないとされていますが、食用には向かないと言われています。私が見つけたときは、雨がほとんど降っていないタイミングだったからか、特徴であるぬめりがほとんど消えていました。
第3章 食用に向かないキノコたち
中には、食べられないわけではないものの、あまりおすすめできないキノコもあります。


ウスタケは、モミやツガといったマツ系の林でよく見られます。茹でこぼせば食べられるとされていますが、中毒を起こす可能性が高いため、積極的にはおすすめできません。


ツルタケは、広葉樹・針葉樹・雑木林など、幅広い環境で発生します。加熱すれば食べられるとされていますが、見た目のよく似た猛毒キノコが非常に多いため、注意が必要です。


カバイロツルタケは、ブナ系・マツ系の林や雑木林で見られ、ツルタケに似ていますが、やや褐色を帯びています。ツルタケと同様、加熱すれば食べられるとされているものの、似た猛毒キノコが多いため、やはりおすすめはできません。


ミドリニガイグチは、アカマツ等のマツ系樹林、コナラ・シイ・カシといったブナ系樹林の林や雑木林でよく見られるキノコです。極めて強い苦味がある上、図鑑によっては食毒不明とされているため、食べるのには適していません。
第4章 有毒のキノコたち
ここからは、はっきりと毒性があるとされているキノコたちです。


クサハツは、ブナ系やマツ系の林、雑木林などで見られます。古い油のような独特の匂い(国村のイメージ的には、キノコ特有の匂いに廃油が混ざったような印象です。)があり、食べると胃腸系の食中毒を引き起こします。




ドクベニタケは、広葉樹・針葉樹・雑木林などで発生します。見た目は可愛らしい印象ですが、食べると胃腸系の中毒症状を起こします。創作作品などでは、ベニテングタケと同じくらい、よく見かけると思います。イロハツなど、食用の種類と似ているため、注意が必要です。


シロタマゴテングタケは、ブナ系・マツ系の林で主に見られます。見た目は可憐ですが、たった一本でも命に関わるほどの猛毒を持っています。よく知られるドクツルタケに似ていますが、やや小ぶりで、柄のささくれが目立たない点が異なります。


オニシロタケは、ブナ系・マツ系の林で見られます。かつては食毒不明とされていましたが、中毒事例が報告されたことで、現在は毒キノコとして扱われています。似た猛毒キノコも存在する上、重い内臓障害を引き起こすリスクが高いため、絶対に口にしないようにしてください。
第5章 いろんなキノコに出会える


山を歩いていると、思いがけずキノコに出会うことがあります。特に夏から秋にかけての時期は、多くの種類に出会えるチャンスが広がるので、足元に少し注意を向けてみるのも楽しいかもしれません。
キノコには一つひとつ名前があり、それらを知っていくと、山歩きがより一層面白くなります。
きのこ狩りをして食べることだけが、キノコの楽しみ方ではありません。見つけて、調べて、名前を知るだけでも、十分に楽しい時間になります。今後も気になるキノコに出会った際には、またこうして記事にまとめられればと思います。
なお、キノコの判別は、見た目が似ていても毒性が大きく異なる場合があり、専門家でも判断が難しいケースが少なくありません。
実際に採取や飲食をお考えの方は、必ず専門の図鑑や詳しい方の助言を参照し、少しでも判断に迷うものは口にしないようにしてください。



興味があるなら、図鑑を読んでみるのもいいかもしれないぞ。
いろんなキノコがあることを知れるからな!



自分にとって押しのキノコに出会えたら、また山歩きが楽しくなると思います!
